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July 12, 2004

女子大生に軽く説教する僕は、すでにおじさんになってしまったのか?

自分の事を結構大らかな人間だと思ってきたけど、こと電車の中では、僕は案外神経質な人間なのかもしれない。

帰宅する電車に乗り込んだところ、一緒に乗り込んできた女子大生らしき2人。
ホームからチキンマックナゲットを食べているのは横目で見ていたのだが、電車の中でも食べ始めた。
「くせぇなあ!!」
向かいに座っていた、眼鏡の50代のサラリーマンらしきおじさんが言った。
「うるせえんだよ・・・」
2人はおじさんと目を合わせずに、ひそひそと文句を言い合って更に食べようとしている。
確かに、ぷーーんとバーベキューソースの臭いが車内に漂っている。

おじさんは、追い討ちをかけた。
「あのな、くせぇからよ、次の駅で降りて食べな。」
口調は小さい子を諭すようだが、不快感と敵意が滲みでている。
彼女たちの食べようとする手は止まった。
だが明らかに納得はしていない。
「あたしらがどこで何食べようが勝手じゃん・・・」
「超ムカツク」
ぼそぼそ悪態をつく2人。

ちょっと考えて僕は彼女たちに言ってみた。
「あのさ、おじさんに言われなくてもやめといたほうがいいんじゃない?」

反応は、微妙だった。
おじさんに対抗する気持ちも手伝って、また食べ始めようとする気配もあった彼女たちだが、さすがに食べるのはやめた。
だが、ムカツク相手が2人(おじさんと僕)に増えただけかもしれない。
僕自身は電車の車内でパンを食べたりすることはあるので、物を食べること全部が悪いとは思わない。
しかし、臭いのきついものはさすがに迷惑になるかなと思うのだ。
彼女たちにはそのあたりの感覚が分からないのかもしれない。
1人のおじさんから言われただけだと、単にムカツクだけで終わってしまうかもしれない。
逆に、頭の変なおじさんに絡まれた――なんてしゃれにもならない印象しか残らないかも知れないのだ。
だからせめて僕も、「ちょっとおかしいんじゃない?」
と投げかけておけば考える材料になるかなと思ったわけだ。
1人に言われるのと、2人に言われるのでは大きな違いになるのではないか?

そのあと、乗り換えの時に彼女たちとは離れたので最終的にどうなったかは分からない。
僕の感覚のほうが変だろうか?
臭いの強いものでも、電車の中で食べていいというのは若者の間では今や当たり前なのか?
なんとなく、今の10代の子たちとの意識のギャップを感じていた。

もともと僕は"常識"というヤツが大嫌いで、"常識"だから○○してはいけないというのは、満足な理由が挙げられない故の"逃げ"以外のなにものでもないと思っている。

今日のケースだと、やはり自分にとっては迷惑だと思うから、そう伝えてみた。
もしかすると、彼女たちはパブリックな場で注意されたり叱られたりしたことが無いのかも知れない。
それはそれで不幸なことだとも思う。
自分の行動を振り返ることが出来ないで、ただムカツクだけだとしたら。

あまり自分の中で整理出来ていないのだが、彼女たちに言って良かったのだろうと思う。
まだまだ自分も若くて彼女たちと感覚が共有出来ている、という幻想が崩れてしまった気がして、ちょっとさみしい気もするのだが。
誰かが言ってあげないと気づかない、考えられないことは沢山あると思うのだ。

ま、それも僕自身のエゴのような気がしないでもないのだがね。

投稿者 yoshidako : July 12, 2004 11:33 PM | このエントリーを含むはてなブックマーク

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